増築・減築
増築
増築とは、今ある建物に新たに建物を付け加えることで、家全体としての床面積を増やすことを指します。基本的に既存部分を大幅に解体することはありませんが、増築部分と既存部分が接する場所を解体してつなげたり、平屋の上に2階を新たに設ける場合に構造を補強したり、屋根を解体するなどの必要はあります。もちろん床面積が増えるということは、建ぺい率や容積率などの法的な規制も考慮に入れる必要があります。既存部分はほぼそのままに増築工事が可能なことが多いので、工事中に仮住まいに移り住む必要もなく、そうした手間やコストがかからない点が増築のメリットとして挙げられます。また、建て替えとは異なり、今や将来必要となる場所や機能をピンポイントで既存の建物に付加することができ、効率的で工期も短くすることができるという点も魅力となるでしょう。
減築
減築とは、その名の通り、建物の床面積を減らすことを指します。子どもが成人し一人暮らしをし始めると、大きな家に夫婦二人や一人だけで住むことになり、メンテナンスや掃除も大変なことから、最近では減築を行う住まいが増えています。家の大きさが小さくなることから、損をするような方法だと思う方も多いと思いますが、実際には多くのメリットをもたらしてくれます。まず、移り住む必要がなくなり、住み慣れた家と土地にこれからも住み続けてことができます。また、建物が小さくなることで屋外空間が増えて、外の空間をより有効に活用することができるようにもなります。また、2階をなくすことで階段のない安全な住まいともなりますし、耐震性の向上、メンテナンス費用の軽減にもつながります。